レ点腫瘍学ノート

2020-08-26

Twitterでの不毛な議論

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原発事故以降の反原発と放射能汚染問題、反ワクチンと反反ワクチン、他にもホメオパシーやEM、財政再建派と反緊縮派…

Twitterではいつもこれらの宗派対立から激しい議論が起こっています。しばしばそれは激しく燃え上がり、周りにも多数の巻き込みリプを及ぼして大きな騒ぎになります。ケンカになったり、罵り合いで互いに気分を害したり。昔はほのぼの明るく楽しかったツイッターライフが、一体どうしてこうなってしまったのか。。。

Twitterでの議論は宗教戦争

これは(どちらが正しいか正しくないかという問題以前に)それぞれの信仰に基づく宗教戦争なので、Twitterで議論して決着が付くものではありません。

ぼくはたかだか13年しかTwitter歴のない弱小ツイッターウォッチャーですが、その経験から言わせてもらうと、反原発派がTwitterでのやりとりを通じて原発推進派に転向したり、反ワクチン派が話し合ううちにワクチンの重要性を認識したというケースを、ほとんど目にしたことがありません。

正しい主張をしていれば聴衆が判断してくれる?ムダです。

議論している姿を聴衆に見せて、オブザーバーの観点で勝敗を判定してもらう(わかる人は分かってもらえる)という意見もあります。

たしかに意見を戦わせているうちに片方の主張に論理の綻びがみえたりむしろ激しい議論を通すうちにどちらの主張に理があるのか明らかになってくることもありますが、両者がだんだん熱くなってきたり、時には品の無い罵り合いに落ちてゆくのを見て聴衆は「この話題は近づいてはダメなやつ」とドン引きしてしまうこともあります。競技ディベートなどと違って勝敗を判断する審判員(第三者)がいるわけではないので、いつまで経っても議論に収集がつかなかったり話が脱線して行ったりします。

3回やってダメならダメ

そういえば、若い頃に大腸内視鏡の挿入方法のトレーニングを受けていた頃にこんなことを言われたことがありました。ぼくが尊敬してやまない恩師の一人であるY先生の「3回やってダメなら、やり方を変えにゃおえんよ」です。

大腸は伸びたりたわんだりするので、大腸内視鏡をお尻から大腸の一番奥まで入れるときは胃カメラと違って単純に押し進めるだけではなかなか入りません。押している途中で引いてみてたわみを取ったり、ひねったりねじったり、カーブに内視鏡先端をひっかけて伸ばしたり。時には被験者を左向きから右向きにするなど体の向きをひっくり返したり、S状結腸が伸びないように看護師さんに左下腹を押さえてもらったりします。

大腸は伸びるときは際限なく伸びるので(伸びきった腸は内視鏡の全長より長いので)、うまく難所を超えられないからと言って無理に押し込むのは悪手なのです。そこで難所を越えようと3度試してもなかなか進めないときは、いったん引いて態勢を立て直し、腹を押さえたり体の向きを変えるなりして別のやり方を試してみないといけない(同じやり方で回以上試しても不毛な試みになるだけだ)というのがY先生の言葉だったのです。

話を戻す

Twitterの議論は終わりのないループに陥ります。途中で見ていた野次馬から横槍が入るし、議論は容易に横に逸れるし、いつまで経っても収束しません。そして、宗教的対立をしていた両者は絶対に信仰を曲げません。見ていた聴衆は次第に離れていき、しばしば「どっちもどっち。どっちもやばい」との烙印を押されます。

3回やってダメなら、方法を変えにゃおえんのです。3往復のリプ応酬があっても得るところが無ければ、その議論はもう続ける意味はありません。
お互いにとって、時間の無駄です。ギガの無駄です。電気代の無駄です。

その昔、2ちゃんねるという貧民窟ではこういう伝承もあったそうです。