レ点腫瘍学ノート

Top / 胃癌 / 2018

術前化学療法

近年は、Bulty N or PAN、4型と大型3型。今後はもっと早期(通常3期や2期)も対象とする流れとなってきている。

胃癌/術後化学療法も参照のこと。

主要な臨床試験

MAGIC試験(第3相)欧州

手術単独に対する周術期化学療法(術前化学療法+手術+術後化学療法)の比較試験
対象:II期以上で遠隔転移のない進行胃癌
結果:
5年生存率 23%→36%(HR 0.75)

JCOG0405試験(第2相)

変速S-1/CDDP(S-1は3投1休)
この結果から、JCOGの暫定標準は変速SP療法(3投1休)

JCOG1509試験(第3相)

IIB期以上に対して術前SOX130を3サイクルしてから胃切除し、術後はII期ならS-1でIII期ならDS
現在進行中
主要評価項目:OS
目標症例数:470例

FLOT4試験(欧州第3相)

術前5-FU+OX+DTX
従来の欧州の周術期化学療法はECF/EOFを術前3サイクル+術後3サイクル行うものであったが、トリプレットの周術期療法の比較を行った
PFS・OSは明らかにFLOTが従来標準治療を上回る

FLOT4試験やSTART-2試験の結果をみると、やはりドセタキセルのちからは大きい

PRODIGY試験(第3相)

IIA期
術前DTX→手術→術後S-1

JCOG1704試験(第2相単アーム)

術前S-1+OX+DTX 3サイクル→手術→S-1
もうすぐはじまる

JCOG0210試験(第2相)

J Surg Oncol 2013
4型または大型3型
術前SP4週まわし→胃切除→術後療法なし

JCOG0501試験(第3相)

ASCO2018 Iwasaki Y
術前化学療法S-1/CDDP→手術
CY1もエントリーしており、全体の20%くらい含まれている
NACするとR0切除率が9%くらい上がる
しかしOSでは全く差はつかなかった(3年生存率、PFSは両群47.7%)
JCOG0501は術後S-1のパワーが強いので術前化学療法の効果がマスクされてしまったのではないか。4型や大型3型には術前SP療法では足りないのではないか

この記事に対するコメント

このページには、まだコメントはありません。

お名前:

更新日:2018-09-03 閲覧数:1097 views.