レ点腫瘍学ノート

Top / 日記 / 2020年 / 07月18日

ぷらら光からBIGLOBE光への光コラボ移転

ぷらら光からBIGLOBE光への光コラボ移転

4年ほど前からぷらら光を使っていました。しかし光コラボから光コラボへ事業者変更承諾番号の制度を使ってBIGLOBE光に移転したので、その経緯を書いておきます。念のために書いておきますが、ぷらら光の品質(特にIPoE接続)には何も不満はありません。

経緯

ぷらら光の前は賃貸マンションでau光を使っていたのですが、現住居に引っ越したときにau光が対応していない住居であったためau光を退会になり(2年毎契約の縛り期間中だったが対応エリア以外とのことで解約料なし)、その後は当時価格コムで見て最も安い月額料金だったぷらら光を使っていたのでした。

しかしぷらら光はNTT系列。子どもの携帯回線がauのものだったため(MVNOは子ども携帯の選択肢が非常に限られている)auとの契約があり、スマートバリューでの割引を活かすためにKDDI系列の光回線に移行することにしたのでした。5ちゃんねるなどの掲示板を見るとぷらら光は回線速度に不満を書かれていることがしばしばありましたが、IPv6(IPoE)になってしまえば速度には全く不満はなくぷらら光を使い続ける予定でしたが、スマートバリューに釣られての移転です。

光コラボから光コラボへの移転

フレッツ光契約(NTT)とプロバイダ契約(ISP)が分かれていた頃に比べると、フレッツ光契約とプロバイダ契約が一体化しているコラボ光(ぷらら光やBIGLOBE光)の場合はプロバイダ移転はそう簡単ではありませんでした。プロバイダとの契約を解除するときにフレッツ光の契約も外れてしまうため、光回線がないタイムラグがどうしても生じてしまうためです。しかし事業者変更承諾番号の制度が始まる2019年から、この問題が一気に解決されたのです。

事業者変更承諾番号とは

2019年7月1日に総務省が進めていた「事業者変更承諾番号」の制度が始まりました。これは光コラボから光コラボ(またはフレッツ光)への移転を簡単にする制度です。
https://flets.com/app10/kaiji/

ちょうど携帯電話のMNP(モバイルナンバーポータビリティ)の制度と似たような具合で、光コラボから別事業者の光コラボの移転に際してネット接続ができなくなる期間がないシームレスな以降が可能になり、またひかり電話の電話番号などを引き継ぐこともできます。回線に紐付けられたCAFで始まる11桁ほどの英数字の「お客様ID」も引き継ぐことになります。ほとんどの場合はネット上の手続きと自分で行うルータの設定などだけで、立会い工事も必要ありません。

一昔前は自宅の光回線のプロバイダ乗り換えって、解約と再契約を同一日時にするのが難しかったり工事日立ち合いが必要だったり工事費も必要で大変だったけど、昨年から「事業者変更承諾番号」とかいうのが始まってずいぶん簡単になったんだな。携帯電話のMNPなみに簡単。

— レ点.bot💉💊🧬 (@m0370) July 11, 2020

具体的な手続き

移転前のプロバイダのサイト(マイページなど)から事業者変更承諾番号を取得します。この番号は有効期限がありますが、比較的期限が短いので速やかに新しいプロバイダに移転加入を申し込みます。「新規加入」や、フレッツ光から光コラボへの以降を示す「転用」ではなく、「事業者転用」を選択する必要があります。

事業者変更の実施予定日が選べます。今回は申込日から10日ほど先からの任意の日を選ぶことができましたが、日曜日(7月19日)で申し込んだはずなのに、実際に郵送でアクセスキーなどと一緒に送られてきた開通予定日はなぜか月曜日(7月20日)になっていました。日曜日は移転工事をやっていないのかな?

自分で行う設定

IPv6プラスなどのIPoE接続はプロバイダに紐付けられていて、移転後のBIGLOBE光でIPv6オプションの設定が済むまではIPoE接続ができない期間が生じてしまうので、IPoEでインターネットに接続していた場合は事前に一時的にPPPoE接続に戻しておくほうがよいでしょう。

開通予定日は7月20日となっていましたが、BIGLOBEマイページに表示されていた契約日は7月12日(申し込み翌日)になっており、PPPoEはこの日からすでに有効になっているようです。アクセスキーなどの郵便物は7月17日にうちに到着しましたが、その日に試しにルータの設定をBIGLOBEのPPPoEに書き変えてみると7月17日時点でしっかり接続できました。診断くんのサイトで調べてみるとIPアドレスがしっかりBIGLOBEのものに置き換わっています。ぷららのPPPoEもまだ有効なので、ぷららもBIGLOBEも使えるという移行期間が数日間あるということになります。

診断くん

BIGLOBEへの移転が完了するとぷららは自動的に解約になるとのことですので、ぷららは7月20日まで使える見込みです。

IPv6(IPoE)接続は切り替えにタイムラグがある

7月20日以前の時点でPPPoE接続は可能なことがわかりましたが、IPoE接続も可能にするためにさっそくBIGLOBEのマイページからIPv6オプションも申し込んでみました。しかし、「IPv6オプションのお申し込みが取消されました」というメールが届いてIPv6オプションを有効にできません。

「NGコード(ERR003):1つの光回線にIPv6サービスは1つしかご利用いただけません。」というエラーコードが表示されており、どうやらぷらら光のIPoE契約が生きているうちはBIGLOBEはIPv6オプションが有効にできずIPoE接続ができないようです。ぷらら光のマイページに入ってみると「ぷららv6エクスプレス」の設定欄は「開通状況:手続き中」となっており、ぷらら側のIPv6オプションを外すこともできません。仕方がないのでしばらくはBIGLOBE光にPPPoEで接続します。

スピードテストの結果

ぷららは時間帯によってPPPoEでは遅くてIPoEにしないと速度が出ないことがありましたが、(土曜の朝なので参考値ですが)BIGLOBEはPPPoEでもかなりスピードが出ています。アップロード・ダウンロードの速度もさることながら、PINGが5msってのはかなりすごい…。

ぷらら光からBIGLOBE光への光コラボ移転

これで7月20日以降、ぷららが完全に解約された時点でBIGLOBEでもIPv6オプションを申し込めば移転完了です。

事業者変更承諾番号の制度がなかった頃は旧プロバイダの解約と新プロバイダの開通の日数をできるだけ揃えるのに苦労したり、工事に立ち会いが必要だったり、そもそも旧光回線の撤廃と新規回線の開通はほとんど似たような作業なのに工事費を余計に取られたりという問題がありましたが、この制度によって携帯のMNPなみに簡単に他のプロバイダに移行することができるようになりました。

追記(2020.8.1)

7月20日が切替日となっていましたが、この日の17時頃に1〜2分間ほどインターネットに接続できない時間帯がありました(synology NASのDDNSアプリがネット接続の途絶を検知する機能を持っている)。数分以内にネット接続は開始できましたが、このあと19時頃に新プロバイダ(BIGLOBE)にIPv6 IPOE接続を試みたところ無事に接続ができました(同日午前には接続できなかったのに)。このネットに接続できない数分間に何らかの切り替えがあったのかもしれません。

副産物ですが、ぷらら光のときにはAmazonプライムビデオが切断されることが(IPv4 PPOeEでもIPv6 IPoEでも)しばしばあったのがBIGLOBE光になってからは全く切れなくなりました。速度もバッチリで大満足です。PINGが4ms!

BIGLOBE光スピードテスト

この記事に対するコメント

このページには、まだコメントはありません。

お名前:

更新日:2020-07-18 閲覧数:1774 views.