レ点腫瘍学ノート

2020-10-29

B型肝炎治療ガイドライン3.2版で再活性化スクリーニングが改訂

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日本肝臓学会のB型肝炎治療ガイドライン3.2版で再活性化スクリーニングが改訂されています。

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一般社団法人日本肝臓学会は、肝臓学に関する研究の発表・連絡、知識の交換等を行うことにより、肝臓学に関する研究の進歩、普及を図り、わが国における学術の発展に寄与することを目的としています。
https://www.jsh.or.jp/medical/guidelines/jsh_guidlines/hepatitis_b

2020年7月にB型肝炎治療ガイドラインが改訂されていました。もともと日本肝臓学会のガイドラインは年に数回というハイペースで改訂されているのですが、再活性化については新しいエビデンスがどんどん出てきているわけでもないのでチェックがおろそかでした。

再活性化の部分についてはエンテカビル(バラクルード)に加えてテノホビル(テノゼット)とテノホビルアラフェナミド(ベムリディ)が使えるようになってからしばらく改訂がなかったのですが、今回は治療開始前のHBs抗原・HBs抗体・HBc抗体の測定タイミングが変わっています。

従来はHBs抗原を先に測定し、陰性であれば次にHBs抗体とHBc抗体を測定するという順序になっていました。しかし2020年7月の3.2版からはこの3つのHBVマーカーは同時に測定して良いことになっています。また、保険診療上も「令和2年4月1日より診療報酬の算定方法が改正され、HBs抗原、HBs抗体およびHBc抗体を患者1人につき1回に限り同時に測定することが可能となった。」と明記されています。

ちなみに、単位も以前は1.3 log IU/mL(あるいは2.2 log IU/mL)などというlog IU/mL表記がされていましたが最近はlog IUという単位は使わなくなり、20 IU/mLというカットオフ値が使われるようになっています(もともと、以前は2.2 log IU/mL未満は検出感度以下陽性というような表記をされたりしていましたね)。

肝炎ウイルス再活性化に注意が必要ながん薬物療法や免疫抑制療法を実施する医療者は確認しておくほうがよいでしょう。