レ点腫瘍学ノート

Top / 日記 / 2021年 / 11月26日

非小細胞肺癌の新規ドライバー融合遺伝子CLIP1-LTK

LC-SCRUM-Asiaの成果で非小細胞肺癌で新規ドライバー融合遺伝子CLIP1-LTKを発見したという話。非小細胞肺癌の0.4%がこの融合遺伝子を持ち、この融合遺伝子を持つ腫瘍細胞にはALK-ROS1阻害剤ロルラチニブが著効するそうです。

The CLIP1–LTK fusion is an oncogenic driver in non‐small‐cell lung cancer - Nature
Whole-transcriptome sequencing of a subset of 75 non-small-cell lung cancer specimens in a multi-institutional genome screening study identified a fusion of the CLIP1 and LTK genes with transformational potential due to constitutive LTK kinase activity.
https://www.nature.com/articles/s41586-021-04135-5

例によって、下記のツイートからのリンクをたどれば全文をフリーで読めるようです。ツイート主は著者ではないようですが、プロモーション用に論文が(PDF保存や印刷はできないが)読むことだけできるSharedItというやつですね。

🔥#LCSM 💥 @Nature
CLIP1-LTK is a new therapeutic target in #lungcancer
NO more words: THANKS… to all the researchers and colleagues that made this possible!
👉https://t.co/mxi49AOz7s pic.twitter.com/pWRx1FVAUv

— Antonio Passaro, MD PhD (@APassaroMD) November 24, 2021

それにしても、この研究成果も国立がん研究センター東病院からの研究成果です。つい1週間ほど前にSCRUM-Japan GI-SCREENからのHER2陽性大腸癌に対するトラスツズマ+ペルツズマブの第2相TRIUMPH試験の結果がNature Medicineに掲載*1されたばかりですが、今回またNature!凄い勢いだなぁ。

SCRUM-Japan GI-SCREENとGOZILA研究から続く国立がん研究センター東病院吉野先生たちが中心になっている多岐にわたるバイオマーカーと分子標的治療に関する研究のうち、HER2陽性大腸癌のトラスツズマ+ペルツズマブの第2相TRIUMPH試験の結果がNature MedicineにBrief Communicationとして

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*1 https://www.nature.com/articles/s41591-021-01553-w

更新日:2021-11-26 閲覧数:739 views.