レ点腫瘍学ノート

Top / 日記 / 2022年 / 8月22日

新型コロナ陽性となった患者の手術を延期すべきか問題

COVID19

新型コロナウイルス感染症が猛威を振るって全国各地の医療機関で通常の診療体制を維持するのが難しくなっていますが、手術予定の患者が新型コロナウイルス感染症に罹患した場合の手術をどの程度延期すべきかについては日本麻酔科学会や英国の推奨が出ているようです。

手術予定患者さんがコロナに感染されたら...進行度によるとは思いますが...

・コロナ感染後の待機手術の推奨時期
日本麻酔科学会や英国の推奨では7週間という期間が推奨されています。
(感染伝播の観点というより、感染後早期の手術は術後の予後悪化と関連するとの報告があるため。)

— 国立がん研究センター東病院 呼吸器外科 肺癌トピック (@haigan_geka) August 21, 2022

一方で、がん薬物療法についてどの程度延期すべきかについては知る範囲では国内の学会などから推奨は出されていないようです。海外に目を向けると2021年3月にNCCNガイドラインが発行されており、それによると下記のような基準があるようです。

https://www.nccn.org/docs/default-source/covid-19/2021-covid-infectious-disease-management.pdf?sfvrsn=63f70c30_7

一方で、その下の注意書きに、コントロール不良のがんにより治療を急ぐ局面であり治療の延期が望ましくない結果をもたらす恐れがある場合は、担当医の判断によって延期なく治療を始めてよいという付言もあります。

また、新型コロナウイルスの陰性を確認するためにPCR検査などを反復して行うことは好ましくないとも書かれております。