レ点腫瘍学ノート

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結核の話題メモ

結核菌
脂肪の塊(菌の50%は脂肪)。細胞壁の外にミコール酸に包まれている、だから染色されにくい
抗菌薬は細胞壁の合成阻害剤が主流
15時間で2倍になる(大腸菌は20分で2倍)

RFP 1961
INH 1951
EB 1961
SM 1944
PZA

多剤耐性結核はRFPとINHに対する耐性

単剤治療は絶対ダメ
一定の割合で耐性菌が生じるため 。INHは10^6、RFPは10^8に1個の割合で耐性が誘導されるため。

A法が主流。はじめ2ヶ月は4剤、あと4ヶ月は2剤。飲み始めて2週間で周囲にはほとんど周囲にうつらなくなる。

結核薬は分裂中にしか効かない。したがって休止菌には効かず、休止菌は半永久的に体内に残り続ける。

結核菌はマクロファージに捕らえられても、細胞内寄生することがある。
結核菌を内包するマクロファージはCD8細胞に殺され、その壊死が乾酪壊死として見える。またCD8はIFNガンマを出し結核菌を殺す。結核病巣の周囲に免疫細胞が集まり、ランゲルハンス巨細胞となる。

T-SPOTは結核菌に既感染の人のリンパ球に結核菌抗原を暴露させるとIFNガンマが放出されることを利用している。ただし、感染と発病は異なることに注意。細胞性免疫が非常に落ちているときは、感染が成立する前に発病することもある。

結核は飛沫核感染。だからN95マスクが必要。
(麻疹、結核は飛沫核感染。インフルエンザは飛沫感染。)

基本再生算数 R0(アールノート)
麻疹は12-18
インフルエンザは2-3

未感染者100人が結核菌に接触すると、30%はそのまま感染、1.5%は6-24ヶ月以内にそのまま発症、1.5%は晩年に発症。
通常は100〜200個の菌で感染が成立する(10^6よりずっと少ないので予防投与の考えが成立する)
1000万から10億個の結核菌で発病する。医療暴露では暴露の菌量が非常に大きいので、感染前に発病するリスクがある。

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更新日:2018-11-14 閲覧数:758 views.