レ点腫瘍学ノート

日記/2020年/04月10日/消毒用アルコールと同じ濃度の酒類製品 の履歴の現在との差分(No.10)


#author("2021-10-17T21:04:58+09:00;2020-04-10T10:17:04+09:00","default:tgoto","tgoto")
#ref(https://oncologynote.com/img/74d98ecc39.jpg,nolink)
#author("2023-01-09T18:00:51+09:00;2020-04-10T10:17:04+09:00","","")
#ref(https://oncologynote.jp/img/74d98ecc39.jpg,nolink)

消毒用アルコールの供給が追いついていない昨今ですが、酒造メーカーなどが「消毒用アルコールとほぼ同じ組成だけど分類上は酒類」というものを製造して販売に乗り出したようです。

-[[菊水酒造(高知)の「アルコール77」:http://www.tosa-kikusui.co.jp/top.html]]
-[[若鶴酒造(富山)の「砺波野スピリッツ77」:https://www.wakatsuru.co.jp/archives/1627]]
-[[明利酒類(水戸)の「メイリの65%」:http://www.meirishurui.com/online/vodka65c-06/]]
-[[笹の川酒造(福島)の「スピリッツ66」:http://www.sasanokawa.co.jp/]]
-[[請福酒造(石垣島)の「アルコール77°」:http://www.seifuku.co.jp/]]
-[[長野屋(東京)の「アルコール77」:http://www.nagano-ya.com/shopdetail/000000001919/]]

菊水酒造は同名の酒蔵が新潟県などにもあるようです。今回のアルコール製品を販売しているのは高知県の菊水酒造です。

2020年3月23日に厚生労働省医政局が[[「高濃度エタノール製品の使用について」:https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000611836.pdf]]との通知を出して、「手指消毒用エタノールの供給が不足していることから、医療機関等において、やむを得ない場合に限り、高濃度エタノール製品を手指消毒用エタノールの代替として用いることは差支えない」と記載があるようです。

*濃度の違い [#vd7b18b1]

厚生労働省は「エタノール濃度が原則70~83vol%の範囲内であること」としていますが、米国CDCでは[[アルコール濃度が60%以上の手指消毒液を推奨している:https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/prevent-getting-sick/prevention.html]]ので、ここに上げられる製品はいずれも「消毒用アルコールとほぼ同じ濃度を達成している酒類」といって問題なさそうです。未成年は購入できないかもしれません。

ところで、上記のリストのうちの笹の川酒造のスピリッツ75は4月10日からスピリッツ66に仕様変更されたようです。その理由については、アルコール度数75度の場合は消防法の危険物(第四類アルコール類)に該当する可能性があるため、運送や保管の安全性を重視したとのこと。ゆうパックではアルコール度数70%以上、他の多くの宅配業者でも同様の水準以上のアルコール消毒液は可燃物・危険物の扱いとなって郵送ができません。

とりあえずいま判明しているもの。今後も分かり次第追記します。

#tweet(1248385907754819592)

#tweet(1248388090537758722)

#tweet(1247385859667529728)

#tweet(1248480524223410176)

#navi(日記/2020年)
#pcomment