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#author("2021-10-18T15:29:52+09:00;1970-01-01T18:00:00+09:00","default:tgoto","tgoto")
非小細胞肺癌ではEGFR ex20ins(エクソン20挿入変異)は古典的EGFR-TKI(エルロチニブ・ゲフィチニブなど)への体制変異と考えられていて、またオシメルチニブも有効性が乏しいためEGFR変異肺癌の中で治療開発が遅れた領域として課題視されていたようです。
最近では、モボセルチニブ((JAMA oncol 2021 https://jamanetwork.com/journals/jamaoncology/fullarticle/2784882))やポジオチニブ((J Clin Oncol 2021 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34550757/))の開発が進んでいます。またオシメルチニブが高容量では有効ではないかという話もあって、それを評価する臨床試験も進んでいるようです。モボセルチニブやポジオチニブの話はまた改めて書くとして、オシメルチニブについてのツイートがあったのでそちらをメモしておきます。
* EGFRエクソン20挿入変異に対する高用量オシメルチニブ [#b900f15c]
このたびLung cancer誌に掲載された国内第1/2相試験では14例に投与されたオシメルチニブ80mgの奏効率は0%だったようです。PFSは3.8ヶ月、OSは15.8ヶ月。
#ogp(https://www.lungcancerjournal.info/article/S0169-5002(21)00577-8/fulltext)
一方で、米国のECOG-ACRIN 5162の160mg P2(ECOG-ACRIN 5162)はある程度奏効してCRも出てるのは不思議です。
#ogp(https://ascopubs.org/doi/abs/10.1200/JCO.2020.38.15_suppl.9513)
#tweet(https://twitter.com/tony_calles/status/1266649627769671680?s=21)
投与量が80mgと160mgと違いますが、これが奏効率の差なのでしょうか。あるいは、エクソン20の中でも挿入部位によって感受性に違いが出るのか(だとすればBRCAのように変異塩基でその機能ダメージやpathogenicityを分類するようになるのか)。。。