レ点腫瘍学ノート

日記/2021年/10月19日/患者申出療養 NCCH1901(受け皿試験)医薬品リスト 2021年10月18日版 の履歴の現在との差分(No.6)


#author("2022-07-03T12:20:52+09:00;2021-10-19T07:45:59+09:00","default:tgoto","tgoto")
#author("2023-01-09T18:00:51+09:00;2021-10-19T07:45:59+09:00","","")
「遺伝子パネル検査による遺伝子プロファイリングに基づく複数の分子標的治療に関する患者申出療養 (NCCH1901)」、いわゆる「受け皿試験」はいくつかの製薬企業から無償での薬剤提供が行われており、この制度の対象となる薬剤であれば薬剤費の自己負担なく薬剤の投与を受けることができます。研究実施期間は2028年8月31日までの予定です((https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000844137.pdf))。

薬剤費が無償であっても患者申出療養そのものに参加するための費用が数十万円程度必要となり、また薬剤以外の通院治療費・検査費などは保険適用で受けることになります。

#ogpi(https://oncologynote.com/?de4316fe7c)
#ogpi(https://oncologynote.jp/?de4316fe7c)

* 受け皿試験の対象薬が一部募集終了しました [#hcd75ab6]

https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000844139.pdf

[[第29回患者申出療養評価会議>https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000203222_00015.html]]が開催され、従来に募集されていたうちの''ダブラフェニブ・トラメチニブ''併用療法および''ニボルマブ''が予定症例数に達したため募集終了したことが報告されました((https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000844138.pdf))。免疫チェックポイント阻害剤としては他に''アテゾリズマブ''があります。ノバルティスファーマのMET阻害剤''カプマチニブ''が対象薬剤に加えられています。

2021年10月18日現在の対象医薬品は下記の通りです。

- セリチニブ(ALK)
- イマチニブ(KITなど)
- ニロチニブ(BCR-ABL)
- エベロリムス(mTOR系)
- ダブラフェニブ(BRAF)
- トラメチニブ(MEK)
- パゾパニブ(VEGFR、PDGFR、c-kit)
- ルキソリチニブ(JAK)
- アレクチニブ(ALK)
- トラスツズマブ(HER2)
- アテゾリズマブ(PD-L1)
- エヌトレクチニブ(NTRK)
- エンコラフェニブ+ビニメチニブ(BRAF+MEK)
- クリゾチニブ(ALK、ROS1、METex14Δ)
- ポナチニブ(BCR-ABL)
- カプマチニブ(MET)

小児に対してはエベロリムス、ニロチニブ、アレクチニブ、エヌトレクチニブが対象となっています。

> セリチニブは2022年3月末で募集終了となるとのこと。

#ogp(https://amzn.to/3PhrBKj)

#navi(日記/2021年)
#pcomment