レ点腫瘍学ノート

日記/2021年/11月12日/MSI大腸癌に対するイピニボのCheckMate142試験 の履歴差分(No.2)


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MSI-H/dMMR大腸癌に対するイピリムマブ+ニボルマブ併用療法のCheckMate 142試験って論文の論文が出たようです。すでに学会発表などはなされていましたが、やはりMSI-H/dMMRに対するイピリムマブ+ニボルマブの治療成績は圧倒的です。

#ogp(https://ascopubs.org/doi/10.1200/JCO.21.01015)

このスパイダープロットの、いったんPR inしたら30ヶ月フォローしても誰一人としてその後PDになってないっていうのがメチャクチャ強い。今までの大腸癌ではこんな治療薬はありませんでした。

12ヶ月PFS 76.4%、18ヶ月PFS 76.4%、24ヶ月PFS 73.6%って、何か計算間違えたんじゃないかと思う図よ。12ヶ月以降では、ずっとSDだった人が20ヶ月目にPDになってしまった1人を除けば、誰も増悪していない。ホントにstageIVの大腸癌か?と思います。まるで、stageIIの術後化学療法のFigureみたいに見えます。24ヶ月先どころか4年でも5年でもプラトーが続きそうなこのCheckMate142のOS曲線を見たら勇気出ますね。

ところでCheckMate 142試験って、イピニボ群とニボ単独群の間でランダム割り付けされているのかどうかがハッキリ書かれていないように思うのですが、ここの割り付けってどういう風にされているのでしょうね?

#navi(日記/2021年)