レ点腫瘍学ノート

日記/2021年/12月7日/BRAF阻害剤の間欠的投与は期待された成績を示せず の履歴ソース(No.2)

#author("2021-12-07T21:18:33+09:00","default:tgoto","tgoto")
&tag(BRAF,ベムラフェニブ,コビメチニブ);

以前にBRAF阻害剤は連続投与より間欠投与の方が耐性誘導しない論がありましたが、BRAF V600E変異陽性悪性黒色腫に対するBRAF阻害剤ベムラフェニブ+MEK阻害剤コビメチニブで間欠的投与を試し臨床試験がNature communicationにありました。

#ogp(https://www.nature.com/articles/s41467-021-26572-6)

もともとべムラフェニブは4週間連続投与で、コビメチニブは3週間投与の1週休薬です。これを4週間で1サイクルの原則投与法だとすると、4週サイクル毎に2週の休薬を挟む間欠的投与法では毒性を低く保ちながら有効性をキープできるのではないかと期待されていたわけです。

しかし、むしろPFS曲線は早く落ちて中央値は半分以下になってしまう残念な結果に。BRAF阻害の至適用量は難しいが当面は従来法がよさそうです。

#tweet(https://twitter.com/natrevclinoncol/status/1468279142164619266?s=21)

#navi(日記/2021年)