レ点腫瘍学ノート

日記/2022年/5月2日/食道癌のイピリムマブ・ニボルマブ併用のニボルマブ用量問題 の履歴の現在との差分(No.2)


#author("2022-12-01T00:43:12+09:00;2022-05-02T18:01:28+09:00","default:tgoto","tgoto")
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#author("2024-03-25T08:21:59+09:00;2022-05-02T18:01:28+09:00","default:tgoto","tgoto")
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食道扁平上皮癌に近日中にイピリムマブ+ニボルマブが承認されそうな様相です。しかし、CheckMate-648試験はニボルマブ化学療法併用群のニボは240mg/bodyに対してイピニボ群のニボルマブは3mg/kgで、果たして本当に3mg/kgで承認されるのか他癌腫に合わせて240mg/bodyなのかが確定しないとレジメン申請ができませんね。

ついでにいうと、CheckMate-648試験の主要評価項目はPD-L1>1%での成績だけど結果はPD-L1問わずまあまあの結果が出てるので、最終的にどう承認されるのかがわからない(胃癌一次のCPS不問での承認例があるので案外ガバガバで何でもOKな承認かもしれませんが)。

そもそもニボルマブの至適用量なんてメラノーマの時代から大したエビデンスもないままに2mg/kg/3週→3mg/kg/2週→240mg/2週→480mg/4週と変遷してきたので、ニボルマブの厳密な用法用量にちゃんとした理由なんてなく、今更どっちでも良い気もしますが…(なげやり)

#tweet(https://twitter.com/m0370/status/1521020426561855488)

昔は「パクリタキセルの本邦承認量はエビデンスが」「カルボプラチンはクレアチニン測定の酵素法とJaffe法が」と細かく言ってたのに、最近は「パクリとアブラキサンは置き換え可能でしょ」「シスでもオキサリ(カルボ)でも良いほうで」「S1またはカペ」みたいに言うから、もう誰も信じられない。

#tweet(https://twitter.com/m0370/status/1521022278640750592)

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