レ点腫瘍学ノート

日記/2022年/6月30日/患者申出療養NCCH1901の登録症例数 の履歴ソース(No.2)

#author("2022-07-01T18:31:13+09:00;2022-06-30T18:01:36+09:00","default:tgoto","tgoto")
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[[第32回患者申出療養評価会議議事次第>https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000203222_00018.html]]で、患者申出療養受け皿試験(NCCH1901)に関する話題が出ていました。

ニボルマブおよびトラメチニブ・ダブラフェニブ併用療法はすでに募集が終了していますが、セリチニブも薬剤提供を終了するようです。他にアレクチニブやクリゾチニブなどのALK阻害剤があり、症例集積も進んでいなかったようです。

* 患者申出療養の薬剤無償提供の対象となる薬剤 [#v6fa0c29]

したがって、2022年6月末時点の募集薬剤は下記の通りです。

- イマチニブ(KIT)
- ニロチニブ(KIT)
- エベロリムス(mTOR系)
- パゾパニブ(マルチキナーゼ)
- ルキソリチニブ(JAK)
- カプマチニブ(MET)
- アレクチニブ(ALK)
- トラスツズマブ(HER2)
- アテゾリズマブ(PD-L1)
- エヌトレクチニブ(NTRK、ROS1)
- エンコラフェニブ+ビニメチニブ(BRAF)
- クリゾチニブ(ALK、ROS1)
- ポナチニブ(KIT)
- アベマシクリブ(CDK4/6)

この会議資料の中で2022年5月31日時点の各医薬品の登録患者数が公表されています。

&attachref(e98515a963.png);

BRAF V600Eは悪性黒色腫や大腸癌以外でも検出されるでしょうから予想どおりです。ALKが意外に少ないですね。NTRK融合に対するエヌトレクチニブは臓器横断的に承認されているので、このエヌトレクチニブの症例はNTRK amplificationなどを対象にしたものでしょうか。

* 関連記事 [#ob21a71a]

#ogp(https://oncologynote.com/?508d525d49)

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