レ点腫瘍学ノート

日記/2022年/7月15日/膵癌オラパリブPOLO試験の最終OS の履歴ソース(No.1)

#author("2022-07-15T17:01:18+09:00","default:tgoto","tgoto")
&tag(膵癌);

皆さんお待ちかね膵癌gBRCAオラパリブのPOLO試験のOSが皆さん大好きなJCOに載りました。

#ogp(https://ascopubs.org/doi/abs/10.1200/JCO.21.01604)

事前に予想された通り、PFSは伸びてもOSは統計的有意差無し、しかし3年生存率や治療継続期間などは大きく伸びていて、特に3生率17.8→33.9%を見ると逆にOSに差が無いのが不思議な気もする。

PFSはかなり差がついたのにOS有意差が無かったのは、クロスオーバーの多さとかプラセボ群は初回PD後にFOIFIRINOXなりGnPなり後治療にすぐ移ったためかと推測されるけど、そうなると3生率の差が説明つかない気はするが。

「PFS良い+OS有意差なし+HRも大したことない+3生率かなり良い+クロスオーバー多い」から推測されるのは「ICIと同じで、極めて少数の長期奏効者がいる」かつ「ICIと違って、後方ラインでも前方ラインと同じくらい奏効期間がある」ということかしら。。。

#navi(日記/2022年)