レ点腫瘍学ノート

日記/2022年/8月22日/新型コロナ陽性となった患者の手術を延期すべきか問題 の履歴ソース(No.2)

#author("2022-08-22T14:37:11+09:00;2022-08-22T14:29:11+09:00","default:tgoto","tgoto")
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新型コロナウイルス感染症が猛威を振るって全国各地の医療機関で通常の診療体制を維持するのが難しくなっていますが、手術予定の患者が新型コロナウイルス感染症に罹患した場合の手術をどの程度延期すべきかについては日本麻酔科学会や英国の推奨が出ているようです。

#tweet(https://twitter.com/haigan_geka/status/1561272293531467776,noconv)

一方で、がん薬物療法についてどの程度延期すべきかについては知る範囲では国内の学会などから推奨は出されていないようです。海外に目を向けると2021年3月にNCCNガイドラインが発行されており、それによると下記のような基準があるようです。

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- 軽症と中等症では、発症から10日間は延期する
- 重症では、発症から20日間は延期する
- 無症状の陽性者では、PCR検査陽性となった日から10日間は延期する。なお症状が出現しないかどうかについて14日間継続して観察する。

https://www.nccn.org/docs/default-source/covid-19/2021-covid-infectious-disease-management.pdf?sfvrsn=63f70c30_7

一方で、その下の注意書きに、コントロール不良のがんにより治療を急ぐ局面であり治療の延期が望ましくない結果をもたらす恐れがある場合は、担当医の判断によって延期なく治療を始めてよいという付言もあります。

また、新型コロナウイルスの陰性を確認するためにPCR検査などを反復して行うことは好ましくないとも書かれております。

#navi(日記/2022年)