レ点腫瘍学ノート

治療効果判定 の履歴差分(No.2)


#author("2017-09-20T06:31:31+09:00","default:tgoto","tgoto")
*RECIST基準 (RECIST 1.1)
- 測定可能病変
- 腫瘍病変:CTで10mm以上、XPで20mm以上の病変
- リンパ節病変:CTで短径15mm以上の病変
- 測定不能病変
- 小病変(たとえばCTで10mm以下の腫瘍病変や短径15mm以下のリンパ節病変)
- 真の測定不能病変(軟膜髄膜病変、腹水胸水心嚢水、炎症性乳癌、リンパ管症など)
--測定の記録はすべての浸潤臓器を代表する合計で最大5病変(各臓器2病変まで)の径和として算出する。この時腫瘍病変は長径、リンパ節病変は短径を用いる。
- 標的病変の効果判定基準
- 完全奏効(CR):全ての標的病変の消失、かつ標的病変とした全てのリンパ節は病的腫大とみなされないサイズになる。
- 部分奏効(PR):ベースライン径和を基準に、標的病変の径和が30%以上減少。
- 進行(PD):経過中の最小であった時点の径和を基準に、標的病変の径和が20%以上増加し、かつ絶対値も5mm以上増加。
- 安定(SD):経過中の最小であった時点の径和に比して、PRに相当する縮小もPDに相当する増大もない。
- 非標的病変の効果判定基準
- 完全奏効(CR):すべての非標的病変の消失かつ腫瘍マーカー値が基準値上限以下。全てのリンパ節は病的腫大とみなされないサイズ(短径10mm未満)。
- 非CR/非PD:1つ以上の非標的病変の残存かつ腫瘍マーカー値が基準値上限を超える。
- 進行(PD):既存の非標的病変の明らかな増悪。
- 新病変(RECIST 1.1から、CTのほかにFDG-PETでの評価でも可)