レ点腫瘍学ノート

肝細胞癌/update2019 の履歴ソース(No.2)

#author("2019-09-06T15:54:51+09:00","default:tgoto","tgoto")
*進行再発肝細胞癌に対するラムシルマブ

**REACH試験(第3相)

-一次療法でソラフェニブ療法で不耐/増悪後でChild-Pugh A、PS 0/1の症例
-サイラムザ vs プラセボを1:1割付
-OSが7.6→9.2ヶ月と延長傾向を示すもののHR 0.866(0.717-1.046), p=0.1391でunmetであった。
-層別化解析ではAFP 400ng/mL未満の集団でOSの有意な延長を認めなかったが、AFP 400ng/mL以上の症例でOS 4.2→7.8ヶ月(HR 0.674(0.508-0.895), p=0.0059)と有意な延長を示した。
-当初はChild-Pugh A/Bの症例を対象としていたが、試験途中でChild-Pugh Bの症例は除外された。

**REACH-2試験(第3相)

-REACH試験の層別化解析の結果を受けて、AFP 400ng/mL以上の症例に限った試験。
-解析対象症例292例中、日本人症例を59例含む。
-OS 7.3→8.5ヶ月(HR 0.710 (0.531-0.949) p=0.0199)と有意な延長を認めた。

2019年9月4日からDPCでも出来高算定となり入院中でも実施できるようになった。

*ニボルマブ

**CheckMate-459試験

切除不能HCCの1次治療でニボルマブはソラフェニブと比べて有意にOSを延長できず
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/search/cancer/news/201906/561398.html