レ点腫瘍学ノート

胃癌/2019/疫学 の履歴差分(No.1)


#author("2019-05-23T18:04:55+09:00","default:tgoto","tgoto")
**ヘリコバクター・ピロリ感染の減少

感染率は1950年代は20代でも80%
2010年には50代で30%、2030年には10%と予測される。

そのほかに、50-60代の喫煙率が40%(2016年)と低下している

塩分過剰摂取の影響も言われているが、塩分摂取の多かった東北では減塩介入によって脳血管障害が減って寿命が延びた分、胃癌を含む悪性腫瘍死亡数は増えた。

**除菌による胃癌リスク低下

アジアを含む6研究のシステマティックレビュー
除菌により相対リスク0.66
- BMJ 2014 g3174 Ford et al.

早期胃癌内視鏡治療後の二次胃癌抑制
HR 0.32
- NEJM 2018 1085-1095.

**除菌後のバレット食道癌が増えないか?
食道癌の組織分類では以前はSCCの95%であったが今は90%で、腺癌が増加傾向にある。