レ点腫瘍学ノート

胃癌/2019/HER2発現頻度 の履歴差分(No.4)


#author("2019-02-09T12:20:39+09:00","default:tgoto","tgoto")
**日本人コホート
当初12%程度と考えられていたが近年の報告では22.1%程度との報告もある。

**部位別
近位側・噴門側(24-35%)の方が遠位側・幽門側(9.5-21%)よりも高い。
なお、食道胃接合部に近いがんは腫瘍内のヘテロ性が高いため、生検部位でのばらつきや原発巣と転移巣でのHER2ステータスの乖離がしばしば見られることに注意を要する。Hum Pathol 2009;40:769-77.

**分化度
分化型腺癌では未分化癌よりもHER2陽性率が高い。


**粘液癌
粘液ではHER2陽性頻度は低く1.5%程度しかないとされる。なお、EGFRも過剰発現10%、増幅1%と非粘液癌の半分程度である。
/Cancer 2009 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/pdf/10.1002/cncr.24422