レ点腫瘍学ノート

2021-02-17

患者申出療養の薬剤無償提供の対象となる薬剤

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「遺伝子パネル検査による遺伝子プロファイリングに基づく複数の分子標的治療に関する患者申出療養 (NCCH1901)」はいくつかの製薬企業から無償での薬剤提供が行われており、coreの対象となる薬剤であれば薬剤費の自己負担なく薬剤の投与を受けることができます。なお、患者申出療養そのものに参加するための費用が数十万円程度必要となり、また薬剤以外の通院治療費・検査費などは保険適用で受けることになります。

ノバルティス(2019年10月)

2019年10月にまずノバルティスが患者申出療養への薬剤無償提供の契約を締結されました。

2019年10月時点のプレスリリース
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2019/1002_2/index.html

この時点での対象薬はノバルティスの薬剤で、下記の通り。

中外製薬(2020年2月)

2020年2月7日に中外製薬も患者申出療養への薬剤提供に関する契約を締結されたことが発表されました。

国立がん研究センターのプレスリリース
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2020/0207/index.html
中外製薬のプレスリリース
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2020/0207/202002071500.pdf

中外製薬はHER2に関してペルツズマブやT-DM1などの薬剤を有していますが、これらは患者申出療養の提供薬剤には上がっていません。

小野薬品工業

小野薬品工業も抗PD-1抗体ニボルマブの薬剤無償提供を行うことが発表されました。

数はそれほど多くはないものの3社を合わせると比較的多彩な薬剤が取りそろえてられており、いずれかの薬剤が提供対象となっている患者数はそれなりに多くなりある程度のアンメットニーズが満たされつつあるのではないかと思われます。EGFR-TKI、卵巣癌・乳癌以外でのBRCAに対するPARP阻害剤、肺癌以外でのMET阻害剤などに依然として薬剤アクセス性の問題が残る印象です。

2021年1月21日追記

https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000724036.pdf
下記の薬剤も追加になったようです。

また、小児に対してもエベロリムス、ニロチニブ、アレクチニブ、エヌトレクチニブが対象となったようです。