レ点腫瘍学ノート

2021-06-05

和文総説っていいよね

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Twitterでよく見る類型として「勉強が得意なだけで研究には向いていなかった」って嘆きがあるけど、そういう「研究向きじゃないけど勉強は好きな人」を和文総説製造機に仕立て上げたら一般社会への知的貢献度爆上がりじゃない???

— 蛇川ニョロリ (@49sick89hack) May 7, 2021

和文誌の和文総説っていいよね

ちょっとした疑問をGoogle検索で調べたときに引っかかってくる情報で非常に役に立つのは、和文総説などの専門家によって日本語で書かれた横断的な学術論文です。

どこかの誰か知らない人の個人ブログほどには頼りなくはなく、しかし英語で書かれた本格派の学術論文ほどにはとっつきにくくもない、どこかの学会誌の特集号に掲載されていたような日本語のレビュー論文のPDFを拾えることができれば非常にラッキーだと思うはず。

実際、自分の専門分野でない領域って英語の論文わざわざ読むのはコストパフォーマンスが悪くてなかなか取り組めないのが実情です。入門者にとっても慣れ親しんでいない専門用語に英語で触れるよりは日本語で読める方がいくらか入っていきやすいでしょう。自分の専門分野ではないからこそ、あるいはまだその領域を学び始めた初心者であるからこそ、日本語で書かれた読みやすい総説は非常に役に立つのです。

いま和文誌は危機に瀕しています

でも、最近はどの学会も日本語で書かれた和文誌は軽視する流れにありますよね。海外から参照されないので引用数は低いし、業績としても格下に見られがちなので偉い先生になれば見向きもしません。学会によっては和文誌は廃止する、あるいはそもそも存在しない(JSMOなど)というところもあります。

専門家がさらに高い専門性を追求するためには和文誌は重視されませんが、これからその領域を学ぼうという人たちを取り込んで裾野を広げるためには和文誌の力は大きいはず。

特にそういうリクルート的な意味も期待するならば無料でインターネットに公開される必要があると思いますが、和文誌に総説を掲載することも立派な業績として認め(あるいは金銭的な報酬を得られるようにし)、良質な和文総説が増えることが、今後を担う若い人たちに関心を持って貰うことに有用だと思っています。

もうちょっと市場が大きければ商業誌が成り立つでしょうけど、それもちょっと期待できない状況ですね。m3やケアネットがそういうのをやらないかしら…(やってくれなさそう)

— レ点.bot💉💊🧬 (@m0370) June 5, 2021