レ点腫瘍学ノート

Top / 日記 / 2021年 / 1月27日

ワクチン打ったらツイートしよう

このページは、みんなが新型コロナウイルスワクチンを打ったら「#ワクチン打ったらツイートしよう」というタグを付けてツイートすることで、ワクチン接種を受けている姿を互いに見せ合ったり知らせ合ったりし、世間になんとなく漂っているワクチンに対する不安を解消するムーブメントを起こしたい、という思いについて書いた記事です。

#ワクチン打ったらツイートしよう ←来月か再来月から接種が始まる医療者にこのタグをひろめて、一般接種が始まったらこれをトレンド入りさせたい

— レ点.bot💉💊🧬 (@m0370) January 26, 2021

目次

ワクチン不信が広がるのはよくない徴候

新型コロナウイルスに対するファイザーやモデルナのワクチン接種が海外で始まっています。日本では2月から接種が開始されるようですが、最近のマスコミでワクチンに対する不安を強調した論調の報道がなされて問題視されました。

新型コロナ「ワクチン」記事の削除相次ぐ。その理由は?
新型コロナウイルスワクチンをめぐり、週刊新潮やNEWSポストセブン、AERAやオリコンニュース、毎日新聞などが伝えた記事に対して批判が殺到し、削除や修正に追われる事態が相次いでいる。
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/anti-vaccine

このようにツイッタラーらの指摘を受けて記事を削除したりする浄化作用が働く余地が生まれただけ大きく前進とも言えるのかもしれませんが、一度ワクチンに対する不信感が社会に植え付けられては日本が新型コロナ禍から回復するのがさらに遅れることは目に見えています。

テレビ自体が反知性・非科学で、とりあえず逆張りして注目を浴びようとする姿勢だから仕方ないね。テレビ番組がどれもこれも「先生の言うことに反抗してみせるチョイ悪な俺かっこいい」みたいになってる。

— レ点.bot💉💊🧬 (@m0370) January 18, 2021

日本のマスコミ報道はもともと「両論併記」であるという体裁で反知性・非科学に傾いた報道をしがちでしたが、HPVワクチン忌避報道による子宮頸癌増加の反省を生かせず今回の新型コロナウイルスワクチンでも同じ愚をおかしかねない不安があります。

過去に2回ほど紹介しましたが、2016年に米国感染症学会の学術誌 Clinical Infectious Diseases に、日本の新聞のHPVワクチン報道の傾向を検証した論文が掲載されており、「薬害」報道が朝日新聞から始まったことが明記されています。感染症分野で世界の十指に入る専門誌です。 https://t.co/4OYC2ytIzA

— 森 勇一 (@ymori117) January 8, 2020

周りの声を聞いてみても、反ワクチンまで至らずとも何らかの不安を抱いていてワクチン接種はすぐにはしたくない、少し様子を見てからにしたいという人がパラパラという印象です。

ワクチン接種が始まった国は色塗りされてる地図。
これを見ると、日本はもう先進国ではないな、と感じる。自国でワクチンを迅速に作る力を失っている。
先進国でワクチン接種が始まっていないのは日本だけ。https://t.co/m4khjlKDAY pic.twitter.com/XdKx4K3ivl

— shinshinohara (@ShinShinohara) January 25, 2021

日本はワクチンに限らず医療に関しては個々人の自己決定権がかなり強いので(政府などが権力を行使して国民を強制的に隔離したり強制ワクチン接種したりしない)、非常事態宣言時にもロックダウンを強権的に強制することはなく基本的に「自粛の要請」という形でコロナ対応を進めてきました。ワクチン接種が進むかどうかは接種対象者でワクチン接種に不安を持っている人が円滑にワクチン接種を受けてくれるかどうかに大きく依存しそうです。

大多数の中間層を動かそう

今までのTwitterでの医クラと反ワクチン派の議論を見ていても、強い信念を持ってワクチンを打たないことを心に決めている人たちを議論で説得してワクチン接種に向かわせるのは容易ではありません。「荒らしに反応するのも荒らし」ではないですが、議論が熱くなって余計に態度を硬化させてしまう人もしばしば目にします。

それから、そもそも何らかの事情でワクチン接種ができない人もいます。理由の内訳はそれぞれでしょうが、そういう状況にある人たちも含めてワクチン接種を徹底するというのは難しいし、本当に打てないのかどうか医学的根拠を求めて検証していくというスタンスは燃費も悪い。

それよりも、1〜2ヶ月以内の短期的な目標として「特にワクチンが受けられない事情があるわけでもないし、ワクチン接種は受けたほうがいいと思いつつも、なんとなく不安を拭えず様子を見ている」という大多数の中間層を動かしたいところです。

日本人の中でワクチン接種に対するスタンスをわけると、積極的に接種したいクラスタ(医療者など)と絶対に打たないと心に決めているクラスタ(反ワクチン)、それから少数の本当に医学的理由でワクチン接種ができないクラスタよりも、その中間にいる様子見クラスタがダントツで多そうです。このクラスタの不安を取り除くことができれば日本は一気にワクチンによる集団免疫獲得に近づけそうです。

様子見クラスタを動かすには、みんながワクチン接種を受けているところを見せる

どうやら様子見クラスタを動かすには、周りもみんなワクチンを打っていることに気づかせることが鍵になりそうです。

確率論では"理屈より情緒"の日本人はなびかないので

🇺🇸「ワクチンでヒーローになれますよ」
🇬🇧「ワクチンは紳士のたしなみです」
🇩🇪「医学的理由がない限り打つ規則です」
🇮🇹「美女も打ちましたよ」
🇷🇺「味覚障害を防いでウォッカが美味しい」
🇯🇵「みんなもう済ませましたよ」

この作戦で行こう

— レ点.bot💉💊🧬 (@m0370) January 20, 2021

実はワクチンを受けている場面を見せるというのは海外でもよくやられている方法らしく、米国でも政府要人や大学教授などの知識層、有名キャスター、芸能人などが自分がワクチン接種を受ける場面をテレビやSNSに流して国民に見せるということをやっているようです。

いらっしゃるのは Vice president のようです👶
2回目のモデルナの #新型コロナワクチン を打ちに来られる様子。その様子は中継されるとのこと。https://t.co/7Sx1VKx5oW

— 峰 宗太郎 (@minesoh) January 26, 2021

そこで、Twitterでもワクチンを受けた人が「自分はワクチンを受けた」ということを次々とツイートして周りの人に自分のワクチン接種体験談を見せるという活動を進めて、さきほど話した大多数の様子見クラスタをワクチン接種に向かわせるきっかけにしたい。あわよくばその様子見クラスタもまた自分のワクチン接種をSNSに投稿し、ワクチン接種を当然のように済ませている人が自分の周りにもたくさんいるのだということに気づく人を1人でも増やしたい。まさに、日本人には「もうみんな接種を済ませましたよ」作戦が効きそうだから。

#ワクチン打ったらツイートしよう

そこで、「#ワクチン打ったらツイートしよう」というタグをキーワードに、みんなでワクチン接種を受けたらそれをSNSに投稿するムーブメントを起こしたいと考えています。みんなワクチンを打ったら、それを #ワクチン打ったらツイートしよう のタグをつけてツイートするなりインスタやFacebookに投稿するなりして、自分の周りにいる家族や友人にその姿を見せてあげて欲しいのです。自分の身近な人もワクチン接種を受けたのだという事実が、ワクチン接種を躊躇している大多数の中間層を勇気づけることになるのだから。

峰先生!ぜひ協力してください!
「周りが打たないなら打たない、周りが打つなら私も打つ」という日本人気質にはたらきかけるために、ワクチンを打った医療者が自分はワクチン打ったということをタグつけてTLに高らかにツイートするムーブメントを起こしませんか!?#ワクチン打ったらツイートしよう https://t.co/f13GHUehgt

— レ点.bot💉💊🧬 (@m0370) January 26, 2021

そもそもワクチン反対派の人も自分が打たなくても周りがみんなワクチンを接種してくれれば集団免疫状態に至ってワクチンを打っていない人まで恩恵を受けるのだから、周りの人にワクチンを受けないように勧める意味がわからないですね。目指すところはみんな新型コロナウイルス感染症に負けない社会を作ることなので、一人でも多くの人にワクチン接種を受けてもらうことが一番の近道です。

ワクチン肯定派も否定派も目指すところは平穏な生活の奪取なのであって、自分がワクチンを打ちたくない人は「ラッキー集団免疫獲得」待ちなのであるから、せめてワクチン打つ人の邪魔だけはせずに黙っといて欲しい。

なんなら肯定派の側にいるスタンスで居ながらもしれっと打たない立場で良いと思う。

— 狂犬🇺🇸 (@kyoken_h) January 25, 2021

反ワクチンの一部のクラスタに(徒労とも言えるような)労力をかけるよりは、大多数の様子を見ているサイレントマジョリティの中間層に動いてもらう方が効果が大きそうです。ぜひ、皆さんも自分にワクチン接種の順番が回ってきたあかつきには、 #ワクチン打ったらツイートしよう にご協力くださいね!


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更新日:2021-01-27 閲覧数:2755 views.