レ点腫瘍学ノート

2020-10-22

WEB学会の「ながら見防止」は誰得?

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最近、インターネット上で開催される学会がかなり増えてきましたが、その中に講演を他の作業をしながら拝聴する「ながら見」を禁じる機能を搭載したものがあります。それに関する所感の記録です。

新型コロナウィルス感染症の影響で、もともと2020年4月に予定されていた日本消化器病学会総会は8月に延期され、さらにWEBで開催されることになりました。それは良いのですが、講演を視聴しようとするとパソコンでその画面を常に開いていることが求められる仕様になっています。どういうことかというと、例えば講演を聞きながらメモを取ろうとしてMicrosoft Wordを開くと講演が止まってしまうようなものです。

授業態度を養うことが重視される小学校ならともかく、発表内容さえ理解できるのであれば発表プレゼンテーション画面を開きながら横でメモを取っていようが、あるいは他の公演と並行して聖徳太子のように同時進行で再生していることも悪いことでは無いように思うのですが。むしろ短い時間の中でできるだけたくさんの講演を聞こうと思うと「ながら見」参加は避けて通れません。

しかし10月の日本癌治療学会の総会も消化器病学会と同じで、パソコンで再生していてメモ取ろうとWordとか開いたら「ウインドウをアクティブにしてください」と警告文が出てスライドが非表示になってしまう仕様です。消化器病学会と違って音声だけは流れてるのでまだマシですが。ながら受講を禁じるって、これっていったい誰得なのか…。

本当は「ながら見」を禁じるのではなくて、むしろ発表を見ながらメモを取ったり自施設のデータと比較したり、あるいはチャットツールやSNSを使って同じテーマを研究している仲間とディスカッションしたりするほうが、あるべき姿勢だと思うんですがね…。